インプラント治療のQ&A

Q1.
今までに何度か総入れ歯を作りましたが、はずれるなどして非常に話しつらく、仕事にもさしつかえます。知人に総入れ歯の代わりに人工の歯を植える治療法を勧められましたか、どのようなものなのでしようか。
(東大阪市/66歳男性)
Answer
歯を抜いてしまうと、その部分の骨がやせてしまいます。やせた骨を覆っている口の粘膜に総入れ歯を乗せるわけですから(A図)、骨がやせていればいるほど、しゃべる時の舌の運動によって入れ歯がはずれて、口の中で入れ歯が動いてしまうのです。特に40代以降の方は、歯を抜いたり骨がやせないようにするために、「歯の成人病」とも言われる歯槽膿漏を防ぐ治療が大変重要ですね。ご質問の方のように、自分の歯を全部失くされても、B図のように、人工の歯を顎の骨自体に植え込むインプラント治療を受けられますと、台付きの総入れ歯ではなく、しつかり固定した人工の歯となり、自分の歯とほば同じ感覚で噛めるようになります。


Q2.
歯は注意して治してきた方ですが、55歳を過ぎた頃から、歯を次々と抜かれるようになりました。今では上の歯は奥歯2本しかなく、大きな台付きの入れ歯をしています。人工の歯を植えると台付入れ歯をしなくていいと聞きましたか、上顎にも植えられますか。
(大阪市中央区/67歳女性
Answer
残念ですね。続けて抜いてしまう前に、「歯槽膿漏の手術」をして根本的に治し、歯を抜かずに保たせる方法(永久固定)にすれば良かったのですが…。大きな台付きの入れ歯(A図)の代わりに、インプラント(人工歯根)を骨の中へ植え込めば(B図)、はずれない人工の歯となり、入れ歯の必要がなくなります。しかし、治療後再び歯槽膿漏にならないために、人工の歯の周りに絶対バイ菌をためないようにしましょう。また、長保ちさせる上で咬み合わせの調整など、6カ月毎に定期健診を受けることも大切です。上顎の骨の方が下顎の骨より軟らかく、もろいので、上顎に植えるのは、下顎に植えるより長保ち率は低いと言われています

Q3.
入れ歯を作り替えるたびに奥歯かぐらつくので抜き、50代で自分の歯はもう前歯5本しか残っていません。固定式の歯にはできないでしょうか。
(高槻市/54歳男性)
Answer
歯がぐらついて抜いたということですので、たぶん「歯槽膿漏」でしょう。歯槽膿漏は歯茎の周囲にバイ菌がたまったままになっていると、骨が溶かされて歯がぐらぐらになる恐ろしい病気です。まず、顕微鏡で歯槽膿漏のバイ菌を調べてもらい、歯ブラシでそのバイ菌を取る方法をマスターしましょう。そして、バイ菌のたまる歯茎を歯槽膿漏手術で取り除きます。奥歯は台のついた取り外しの入れ歯(A図)ではなく、インプラント(人工歯根)を骨の中に何本も植え込めば(B図)、しつかりと固定され、取り外す必要のない人工歯になります。

Q4.
下の前歯を7本抜いてしまい、今は取り外しの入れ歯にしています。入れ歯をはずすと、抜けた前歯の間から舌が見え、我ながらがっかりします。前歯にも植えられますか。
(大阪市此花区/52歳女性)
Answer
入れ歯(A図)をはずした顔を見られる時のお気持ちはお察しいたします。年齢からみて、歯槽膿漏の手術を受けておかれれば、抜かなくても済んだのではないかと思われますね。さて、現状では、やはり下顎の骨自体にインプラント(人工歯根)を7本植えて、取り外しなしの固定式の人工歯にするのが、一番良いでしょう。外見上若返った気分になるだけではなく、再びりんごの丸かじりもできるようになりますよ。

Q5.
下の両側の奥歯がなく、取り外しの入れ歯を入れています。左右両側とも、人工の歯を植えたいと思うのですが、予算的な面で迷っています。片側ずつ植えていくことも可能なのでしようか。
(大阪市港区/47歳女性)
Answer
両側の入れ歯は金具でつながっていますので(A図)、舌が金具にひっかかり、異物感があったり、しゃべりにくかったりします。しかし、歯の抜けている部分の骨に人工の歯を植え込んでいくと、自分の歯とほば同様に咬めるようになります。特殊な工具を使えば、片側だけ先に植え込んでおいて、予算の都合で来年もう片側を植え込むという方法も可能ではあります。ただし、必ず事前に主治医の先生に「反対側に植えるのは1年以内にしたい」ということをお申し出ください。特殊な工具を使いますので、その治療計画を立てておかないと、片側ずつ植えることができなくなるからです。

Q6.
奥歯を2本抜いたまま放ってあったところへ入れ歯を入れたのですが、ガタガタして気持ちが悪いし、うまく咬むことができません。何とかなりませんか。
(名張市/59歳女性)
Answer
奥歯2本を抜いたまま放っておられるというのは、最もよくあるケースですね。このままですと、上の奥歯は垂れ下がり、歯並びがガタガタになって(A図)、うまく咬めなくなります。このケースには、やはり骨自体に人工の歯を植え込むインプラント治療(B図)をお勧めします。A図とB図を見比べるとよく分かりますように、咬み合わせのラインを修正しますので、ガタつきも違和感もなく、自分の歯とほとんど同じに咬める最適の方法と思われます。

Q7.
5年前に治療してかぶせた奥歯が痛くなり、歯の根元の一方に膿がたまっているので抜くように言われました。できれば抜きたくないのですが、他に方法はないでしようか。
(茨木市/46歳男性)
Answer
歯の根元が膿んでいる場合、内科的に治療する方法と外科的に治療する方法とがあります。前者は歯の内側から薬を入れて治すもので、後者は膿んでいる歯を抜いてしまう方法です。しかし、内科的に治すには早期発見が大切であり、それができなかった場合、歯を抜くことになるのです。ご質問のようなケース(A図)でも、歯の根を分割して一方の健全な側の根を残し、膿んでいる根だけ取り去ってその骨の中に人工の歯根を植え込むと(B図)、抜歯することなく自分の歯と同じように咬めるようになり、なおかつ長く保っておられます。

Q8.
下顎の総入れ歯ではずいぶん苦労しています。何度か作り直しても、その度に「あなたの顎の骨がやせているので、落ち着く入れ歯ができない」とのこと。骨がやせていても、インプラントならうまく咬めるようになるのでしようか。
(枚方市/64歳女性)
Answer
結論からもうしますと、インプラント治療は必ず受けられます。しかし副作用が出てしまう場合もありますので、それを避ける方法をご説明しましょう。
下顎の骨の真ん中には、神経の幹が走っています。顎がやせていても、骨から神経の幹までの骨の厚みのある方は、両方の奥歯の部分まで人工の歯を植え込む治療(A図)を受けることができます。ただ、顎の骨がやせすぎている方は植えたインプラントが神経の幹につきささり、しびれや痛みなど手術につきものの副作用が広範囲に出る可能性がありますので、奥歯の部分に植え込んではダメです。このような方には前歯の部分には神経の幹はないので、安心して人工の歯を深く植え込み、前歯をしっかり動かぬように固定します。そうして、できるだけ前歯を揺すらない高度な入れ歯(B図)にすると、副作用なしに外れないで咬むことができるようになります。

Q9.
若い頃は虫歯は1本もなく、歯には自信があったのですが、最近は前歯が何本もぐらつきます。歯槽膿漏だと言われ、何度も手術を勧められましたが、どんな手術でしょうか。
(大阪市平野区/56歳男性)
Answer
おっしゃる通り、体の機能の衰える55歳を過ぎる頃から、歯の問題も自覚される方が多いようですね。歯槽膿漏は、歯茎の周囲に歯石が付き、バイ菌がたまったままになると、やがて歯を支える骨が弱り、歯がぐらついてくる病気です(A図)。まず顕微鏡でバイ菌を調べてもらい、歯ブラシでバイ菌を取る方法をマスターしましょう。そして、すでに悪くなってしまった歯茎は切除して歯茎の下の病的組織を取り除き、歯茎に包帯をして保護し、手術した部分が健康な歯茎に覆われるようになるまで3〜4週間待ちます(B図).すると、C図のようにひきしまった歯茎が再生します。口全体の歯茎が歯槽膿漏なら、上顎の前左右、下顎の前左右の6回に分けて手術を行ないます。

Q10.
奥歯を抜いたままで7〜8年放っておいたら、最近手前の歯までぐらついてきました。人工の歯を植えることで、ぐらつきを止め、歯槽膿漏も治せるのでしょうか。 
(奈良県橿原市/41歳女性)
Answer
もうお気付きのように、歯は1本抜けたままで放置しておくだけでも、歯槽膿漏の原因となります。歯にすき間ができ、歯茎がゆるんで歯がぐらついてくるのです(A図)。今からでも歯茎のマッサージを毎日続けて、ゆるんだ歯茎を引き締めてください。膿が出る病巣を歯槽膿漏の手術で取り去ったあと、歯が抜けたままの骨に、深いところまでしっかりと人工の歯を植えます(B図)。その後、しつかり固まった人工の歯と、ぐらついている自分の歯を何本もかぶせてつなぐと、今までぐらぐらだった歯も動かないように固定され、自分の歯とほぼ同様にしっかりと咬めます。

Q11.
まだ40代なのですか、歯槽膿漏だと診断され、歯がぐらつき始めてからもう何年にもなります。歯医者さんに行く度に歯を抜かれるので、行くのが怖くなってしまいました。インプラント治療で治るのでしょうか。
(大阪市住之江区/41歳女性)
Answer
インプラント治療は、歯槽膿漏の手術療法をまず終えてからであれば、自分の歯を抜かなくて済むようにする上では、ずいぶん有効です.歯の周りに付着したバイ菌を顕微鏡で確かめますので、それを取り除く方法を身につけてください。次に保つ歯と保たない歯の診断(鑑別診断)を受け、どうしても保たない歯(A図)は早期に抜き、保ちそうな歯は手術をして歯槽膿漏が周囲に移っていくのを防がないと、ご質問のように「行く度に抜かれる」結果になってしまいます。また、抜いた部分にも骨が残っていれば、すぐ骨自体に人工歯根を植えて、周囲を人工の骨粉で固めます(B図)ので大丈夫です。

Q12.
現在29歳ですが、3年前から上の前歯2本がぐらつき始めていました。今では、その2本はブラブラで、周囲の歯も含めて6本の前歯がぐらついています。人工歯根にすればぐらつきを止められるのでは、と聞きましたが…。また、治療の間は「歯抜け」の状態のままでいなければならないのでしょうか。
(富田林市/29歳女性)
Answer
歯槽膿漏は歯の成人病と言われ、40歳以上の方に多く見られますが、なかには20代でも歯がぐらつき始める方がおられます。できるだけ早期に、専門の先生に歯槽膿漏(A図)の原因療法受けてください。ぐらつく歯を抜くと同時に、顎の骨の深いところへインプラント(人工歯根)を植え(B図)、他の歯は手術をして歯槽膿漏の病巣を取り除き、人工歯根とともにかぶせますと、指で押してもびくともしないよう固定されます。また、前歯を抜いた日に人工歯根を植えて「仮歯」をかぶせますので、「歯抜け」の状態は1日もありません。

 


 

 
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インプラントセンター

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